古民家再生

古きよき日本の伝統を次代へ継承する家

古民家には今ではもういかに望もうと、金を積もうと手に入れることのできない木材が多く使われていることが多く、そうした古材を利用したいと考えております。
とくに、囲炉裏の煙で燻された古材には得難い色調があります。
美しい古色の雄大な梁組み、力強い柱などの構造体をそのまま生かし、現代のライフスタイルに合わせてリフォームする、それが『古民家再生』です。
・古民家の調査
古民家は、既に建物が存在するため調査が必要です。建物の傷み具合を調べ使えるものと交換が必要な部分を調査いたします。

・基礎工事について
日本の建物は「柱の建築」と言われるほど、柱が重要です。しかし、古い民家の一番の弱点は基礎(土台)にあります。ほとんどが「石場立て」という基礎になっており、年月経過により部分的な沈下が起こり、家そのものがゆがでいる場合があります。 そのような場合は、建物をいったん持ち上げて布基礎を施す作業が必要になります。

・木材の洗いと塗装
百年、百五十年と経過した家では、木材の色がすっかり変色している。手垢・泥など生活の汚れやは煤(すす)などで汚れております。黒い色は、部屋全体に落ち着きをかもし出しているが、不潔感や汚れた雰囲気を与えることとなります。そんな建物をさっぱりと生まれ変わらせ、気持ちの良い住宅にすること「木材の洗い」は大切な工程です。洗剤や薬品を利用してきれいに洗い落とし、木そのものの美しさを取り戻します。再生された家では、古い木材と新しい木材が混在することになり、ひとつの家の中に、新しい色と古い色となるため、統一感が無くなります。日本では古くから木材に色づけを行う伝統がありました。塗料にはベンガラや煤や柿渋、そして種油や漆が使い、それらが長い年月を経て、複雑な色合いに変化する。塗装の色を決めるときは、その家の古い木材の中からもっともよい色を選び、それを基準に統一していきます。良い色というのは、家に落ち着きと深みを与え、いつまでも見飽きないものとなります。

・木の家の寿命
家に使う木材は、その土地で育ったものが一番です。気候風土に合った木だからこそ、民家は再生後も長く行き続けていくことができます。これから百年、三代が安心して暮らせる家。風格ある民家を大切にし、心豊かに暮らすことを願います。

・古民家の費用
一般的には新築と同等です。古い家に、新築と同じ予算が必要なのかと驚く方もいるかもしれない。しかし、地元産の立派な木材や、昔の職人の手仕事は、現在ではもう手にすることのできないもので、これらを再生すれば、今後百年ご利用できるような素晴らしいに生まれ変わります。
O邸
  • 古民家再生
  • 家族構成 : 大人2人子供1人
  • 建設地 : 前橋
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